【解決事例】7年間協議が進まなかった遺産分割を半年間で解決した事例
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記事監修者 : 茨木あさひ法律事務所
代表弁護士谷井 光
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弁護士登録後、都内の総合法律事務所で経験を積み、茨木あさひ法律事務所を創業。相続、交通事故、労働問題が得意分野。趣味は、ゴルフ、サウナ。立命館大学経営学部卒業、神戸大学法科大学院修了。
保有資格
・弁護士(大阪弁護士会所属:登録番号62348)
・宅地建物取引士

相談前
ご依頼者の父は、遺言書を作成せずに亡くなりました。
相続人はご依頼者とその兄の2人です。父の遺産は約1億円でした。
父の死後、ご依頼者は兄に何度も遺産分割をしたい旨伝えましたが、兄は遺産に無頓着で、協議に応じようとしませんでした。
そのため、次第にご依頼者と兄との関係は悪化し、協議が進まない状況が7年経過しました。
一切協議に応じない兄との遺産分割を成立させたいとのご依頼をいただきました。
解決の過程と結果
まずは、兄に対して改めて遺産分割協議を申し入れる書面を送りました。
しかし、兄は、当初は弁護士からの書面も無視し、一切反応がありませんでした。
そこで、その後も根気よく協議を申し入れる書面を送り続けたところ、兄から反応があり、協議に応じてくれることになりました。
遺産の調査をしていたところ、兄が父の死後に父の預金口座から300万円を引き出していたことが判明しました。
兄にその使途と使用明細を確認したところ、200万円についてはやむを得ない使用でしたが、残りの100万円については使途が不明でした。
そこで、その100万円については既に兄が遺産から取得したものとして、兄の取分を4900万円、依頼者の取分を5000万円とする遺産分割を兄に提案し、交渉を重ねました。
すると、兄は、最終的には当方の提案に応じました。7年間解決しなかった遺産分割が、預金の使い込みを含めて半年間で解決に至ることができました。
弁護士からのコメント
相手方が協議になかなか応じない場合でも、弁護士を通じて協議を申し入れることにより事態が進展することはよくあります。
本件は、協議に頑なに応じない相手方との遺産分割を、迅速かつ依頼者に有利に解決できた事例です。
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記事監修者 : 茨木あさひ法律事務所
代表弁護士谷井 光
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弁護士登録後、都内の総合法律事務所で経験を積み、茨木あさひ法律事務所を創業。相続、交通事故、労働問題が得意分野。趣味は、ゴルフ、サウナ。立命館大学経営学部卒業、神戸大学法科大学院修了。
保有資格・弁護士(大阪弁護士会所属:登録番号62348)
・宅地建物取引士